1st アルバム 「話の話」配信開始

クマに鈴の平賀です。

早速ですが1st アルバム 「話の話」の配信を開始致します。

https://linkco.re/zCq8hX9Y

今まで長らく配信を拒絶していましたが、心境変化があり、はじめます。

話の話をリリースしてから今日でちょうど6年経ちました。節目でもあったので少し今の視点を整理してここに認めます。

CDなどフィジカルで音楽を聴く割合に対し、ストリーミングなどメディウムのない音楽体験が主流になっている昨今、物神志向と言いますか、ジャケット含めた物の魅力にこだわりを持つことは改めて大切だと思う一方で、聴く環境や手段が私たちの音楽と潜在的なリスナーの出会いを阻害するのは無駄だなと思うようになりました。

そう思うきっかけになったのは、私の携帯電話(iPhone8)が壊れ、修理するのもジーニアスバーの予約待ち(というかそもそもジーニアスバーの予約自体が端末生きてないとできないじゃんという袋小路にあって、、)そんな諸々が面倒で、これを機に料金も見直そうとiPhone6Sに切り替えたことです。

憂鬱な初期設定をこなしてるとApple Musicの迷路に入り込んでしまい、なんてことはない、ほんの気まぐれで登録してみた。そしたら、友人が作ったプレイリスト見れるっていう機能がすごく楽しく思えた。話には聞いててふーんって感じで、箸にもかけずにいたのですが、これがおもしろかった。

公開したい、シェアしたいっていう欲求が込められた、ある意味社会的な距離感のセレクション。お行儀のいいセレクションを公開してるその感じ、めっちゃいいなと。

また、ストリーミングなど配信が主流になり物のディストリビュートが不要になったことで、全世界の新譜、旧譜(配信対応してるものに限る)へいつでもどこでもオンラインでありさえすればアクセスできるようになった。カンブリア爆発よろしく、音楽の多様性がリスナーにとって大爆発を起こしてる。

高校生の頃、放課後にユニオンに行き旧譜の名盤をとにかく集めて聴く、名盤と言われてるものは何だろうが聴く、というルーティンを課していた。その頃ふと人生の時間を指折りどんぶり勘定したところ気づいてしまった。
どうもすでにある音楽を全部聴くことは普通に生活してたら無理だぞ、いわんや好きな音楽を繰り返し聴くなど以ての外だと。
その頃から聴き方というか掘り進める方向性は自分の嗜好性を形作る意味でも恣意的に歪ませていった。だって一生かかっても全部聴けないなら、聴き方や出会う音楽を自分で決めて行かなきゃ楽しくないなと。
一方で自分の意識なんてたかがしれているちっぽけなものだとも思っていたので、ユニオン、ブコフでのジャケ買いやAmazonがオススメしてきたものはとりあえず買うというような、自分の意思とはちょっと違う外因的なオペレーションを組んで、少しヘンテコな美しいODD MUSICにアクセスしていくことにした。

CD、LP主流のその頃でさえ無理なのだ。
全世界の全時代がアクセスできるようになった(とされてる)今では、迷うしかない。

主体性なんて親指の痙攣だ。
痙攣が招く結果の堆積が自己を形作る、珍妙な時代が到来した。

それでもうまいこと個々人のニーズにハマってストリーミングサービスが成功してるのは、個々のユーザーエクスペリエンスを記憶しリコメンドのエコシステムができているからで、そのエコシステムの網の目にかからないものが今後の技術革新で漏らされないようになれば最高の世の中が待っている気もしてる。

でもやっぱりそれって精神的薄弱を招くのでは?とか一人懊悩してる。

とはいえ友人が何聴いてるとか、どうでもいい反面、信頼してるヤツがプレイリスト公開してるのを見れるのは単純に楽しい。
電車内で横のおっさんの開いた新聞を読むのすら面白いんだから、当然だ。(どんだけ窃視欲求強いんだって、、、)

結局のところ、物がいいかストリーミングがいいかなんて結論づけられないんです。デリバリーの問題はそんなにどうでもよくて、私が大事にしたいのは、じゃあどう音楽に向かう自分をコントローラブルな状態に置くかであって、痙攣の時代で自分の堆積物を失わないために、全世界にアクセスできるいまこの瞬間に、音楽の大洪水でプロバイダから差し出されるAI浮輪を時に勇気を持って、時にむこうみずに投げ捨てられるかだとおもう。

つもるところ出会いなんて何でもよくて、
大事なのはそのあとどう聴いてくれるか。

いずれにしたってクマに鈴は今後も、望まれるに関わらず、物として魅力的なプロダクトを作り続ける性分なので、フィジカルで聴かない人にも届くといいなと思って決意しました。
古びない音楽だと思うので、是非。

話の話 by クマに鈴

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